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イスラエルはどこに向かうのか
―― ネタニヤフとの決別を

エフード・バラク イスラエル元首相

Israel Must Decide Where It’s Going—and Who Should Lead It There: The Case for Early Elections

Ehud Barak イスラエル国防軍出身の政治家。イスラエルの首相兼国防大臣を務め、その後も、副首相、国防大臣を務めている。

2024年4月号掲載論文

ガザの戦後をめぐって、ネタニヤフがワシントンの計画を受け入れれば、極右の連立パートナーの支持を失い、政権は崩壊するだろう。一方、バイデンの計画を拒否し続ければ、ガザの泥沼に深く引きずり込まれる。この場合、西岸で第3次インティファーダが誘発され、イランが支援するレバノンのヒズボラと再び戦争に突入するだろう。しかも、アメリカとの関係が大きく損なわれる危険がある「アブラハム合意」も不安定化し、サウジアラビアがこの合意に参加することへの期待も遠のく。ネタニヤフがイスラエルを長い地域戦争へ導き、おそらく米政権とイスラエル市民を欺くのを防ぐには、総選挙を実施するしかない。われわれはどこに向かっているのか、誰がわれわれをそこに導くのかを市民が決められるようにする必要がある。・・・

  • リーダーシップ危機
  • バイデンの計画とネタニヤフ
  • 罪より重い過ち
  • アメリカか極右パートナーか
  • どこへ向かうのか

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